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2016.09.15 [更新/お知らせ]
第29回東京国際映画祭コンペティション部門に日本代表2作品が決定!!

Competion
第29回東京国際映画祭の9つある主要部門の中で、映画祭の顔となる“コンペティション部門”に日本映画2作品の選出が決定しました!
 
1作目は、蒼井優8年ぶりの単独主演映画『アズミ・ハルコは行方不明』。「ここは退屈迎えにきて」で一世を風靡した作家・山内マリコの書き下ろし同名小説を、『アフロ田中』『ワンダフルワールドエンド』『私たちのハァハァ』などの松居大悟監督が映画化。蒼井優演じる行方不明の女の顔をグラフィティアートとして街中に拡散する、若者集団キルロイのメンバーをNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」や『植物図鑑』で話題の高畑充希が演じています。“アラサー×ハタチ×女子高生”3世代の女の子たちの生き様を描いた最強の青春映画です。
 
『アズミ・ハルコは行方不明』
アズミ・ハルコは行方不明

©2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会

監督:松居大悟
キャスト:蒼井優、高畑充希、太賀
配給:ファントム・フィルム
地方都市の寂れた国道沿い。大型モール・洋服店・レンタル CD ショップ・中古車店・ファミレスが並ぶ典型的な郊外の街で、ある日突然姿を消したOL安曇春子(28)。彼女が消えた街に、捜索願いのポスターをパロった落書きが不気味に拡散していく。そして、無差別に男をボコる謎の女子高生集団の出現。アズミハルコの失踪をきっかけに、交差するふたつのいたずら。これはアズミハルコの企みなのか?
 
yu_aoi
<主演:蒼井優 コメント>
「東京国際映画祭、コンペティション部門に選んでいただき、ありがとうございます。一足早く作品をご覧になった関係者の方々が『良かった』と思ってくださったこと、素直に嬉しいです。作る側にいると、作品に対する想いが強すぎ、時に不安になることもあります。しかし、選考委員の方々の客観的な感想をいただけると『ああ、間違っていなかったんだ。』と、劇場公開に向けてぽんと背中を押された気持ちです。心から感謝申し上げます。映画祭当日は、アズミ・ハルコチームみんなでとにかく楽しみたいと思います!」
 
daigo_mtatsui
<監督:松居大悟 コメント>
「コンペティション部門、とても光栄です。お金や打算なんかなく気持ちのみで作ったので、その映画で心動いた方が熱意で選んでくれたかと思うと…よかった。ほんとよかった。連絡が来た時、ほっとして泣きました。東京国際映画祭は3年前に日本映画スプラッシュ部門『自分の事ばかりで情けなくなるよ』で参加したのですが、 映画に関わる人たちが国境を越えて繋がっていく幸せがありました。まだまだ難しい立ち位置ですが、日本という舞台で海外の方と戦えることを誇りに思います。」
 


 
2作目は、本映画祭の日本映画・ある視点部門で作品賞の受賞歴のある杉野希妃監督が監督と主演を努める『雪女』。杉野希妃が自らの監督作で主演を務める本作は、『マンガ肉と僕』『欲動』に続く第3作です。今年生誕100年を迎えた小林正樹監督が小泉八雲の「怪談」を映画化して50余年、その中の一編である「雪女」を新たな解釈のもと映画化。出演は主人公の巳之吉役に今、大注目の青木崇高、娘のウメ役に山口まゆ。他、佐野史郎、水野久美、宮崎美子、山本剛史、松岡広大、梅野渚など演技派俳優陣が脇を固めています。
 
『雪女』
雪女

©Snow Woman Film Partners

監督:杉野希妃
キャスト:杉野希妃、青木崇高、山口まゆ
配給:和エンタテインメント
ある時代、ある山の奥深く、吹雪の夜。猟師の巳之吉は、山小屋で、雪女が仲間の茂作の命を奪う姿を目撃してしまう。雪女は「このことを口外したら、お前の命を奪う」と言い残して消え去る。 翌年、茂作の一周忌法要の帰り道。巳之吉は、美しい女ユキと出会う。やがてふたりは結婚し、娘ウメが生まれる。14年後。美しく聡明な少女に成長したウメは、村の有力者の息子で、茂作の遠縁にあたる病弱な幹生の、良き話し相手だった。しかしある日、茂作の死んだ山小屋で幹生が亡くなってしまう。幹生の遺体には、茂作と同じような凍傷の跡が。巳之吉の脳裏に、14年前の 出来事が甦る。自分が見たものは何だったのか、そしてユキは誰なのか…。
 
kiki_sugino
<監督・主演:杉野希妃 コメント>
「監督としてコンペティション部門に参加させていただくことになり、とても嬉しく光栄に思います。日本で親しまれてきた、小泉八雲の面妖なお伽話「雪女」の新釈を東京で初上映できることは、意義深いことだと捉えています。支えてくださった関係者の皆さんに改めて感謝します。 雪女という得体の知れない存在と何年か向き合い、目に見えない大きな力に導かれてきたような気がします。人と妖女の幻想奇譚を、どうぞご期待ください。」
 


 
●選定理由について
東京国際映画祭 プログラミング・ディレクター 矢田部吉彦
新人時期を過ぎ、次なる飛躍を期する2名の若手監督の作品を選出しました。異なる形で日本の象徴的な姿が描かれ、若手作家ならではの野心が伺える作品です。松居大悟監督は、普遍的な地方の鬱屈をトリッキーな形で表現し、同世代の蒼井優に自分を重ねるように、今しかできない等身大の作品を作った覚悟が伺えます。ドツボからの脱却を奇想天外なガールパワーに託すセンスが松居映画の真骨頂であり、瞠目すべき才能です。杉野希妃監督のクラシカルな新作にも度肝を抜かれました。淡い映像の魅力が日本映画の古典を想起させ、自らが演じる雪女の透徹した美しさが、そこはかとない恐怖とともに映画を支配します。古典的な伝承民話の世界を耽美的に表現し、本年の邦画で最も独創的な作品です。世界に受け入れられるためには、普遍性とともに「その国らしさ」も求められ、今年の2本は全く違う方向でそれを実現していることが、 国際舞台に立たせたいと考えた所以です。
 
【コンペティション部門】
2016年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界各国・地域の応募作品の中から、厳正な審査を経た16本の作品を期間中上映します。今年は96の国と地域から1,502本もの応募がありました。 国際的な映画人で構成される審査委員のもと、クロージングセレモニーで各賞が発表されます。
 


第29回東京国際映画祭
■開催期間:2016年10月25日(火)~11月3日(木・祝)
■会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか 都内の各劇場 および施設・ホールを使用

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