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2016.10.05 [イベントレポート]
岩井俊二監督登壇!10/4(火)日本外国特派員協会(FCCJ)記者会見レポート!

10月4日(火)日本外国特派員協会(FCCJ)にて、「Japan Now部門 <監督特集 岩井俊二>」に関する記者会見と岩井監督の最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の特別上映会が行われました。
 
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©2016 TIFF 左から、安藤紘平 プログラミング・アドバイザー、岩井俊二監督、ディレクター・ジェネラル 椎名保

 
<ディレクター・ジェネラル 椎名保 コメント>
「今年の注目していただきたい点、TIFFのチャレンジは2つです。1つは「ユース」部門の設立です。「ユース」部門は「TIFF チルドレン」、「TIFF ティーンズ」の二部構成に分かれた部門です。「日本映画クラシックス」部門、「Japan Now」部門に加え、そして本年ユース部門を設立することで、日本映画の「過去 現在 未来」を1つのテーマとして示しています。TIFFティーンズの主役はティーン、TIFFチルドレンの主役は子供達です。これからの映画を担う若い人に向けて創設いたしました。
 2つ目は野外上映です。いろいろな海外の映画祭で非常に活発に開催され、多くのお客様が参加し楽しまれているのを多々目にしてきました。東京国際映画祭でもぜひ、同じように楽しんでいただきたく今年は六本木ヒルズアリーナにて無料の野外上映を行います。それ以外にも10月16日(日)に映画祭に先駆けて芝公園にてプレ上映を行います。こういった機会をTIFFで設けることができ、大変嬉しく思っています。沢山の方に映画を楽しんでいただければ幸いです。」
 
<安藤紘平 プログラミング・アドバイザー コメント>
「椎名ディレクター・ジェネラルより「現代=Japan Now」とのご説明がありましたが、今を未来にひっぱていく意味で私にとって「Japan Now」が一番大事です。コンセプトは昨年と変わらず外国の方はもちろん日本人の方にも今の日本映画を観てほしいということ。作品を通じて日本の【美意識・今・文化】を知ってほしい。そしてそれらを作ったクリエイターを紹介したいというのがコンセプトです。
 その中でも特に紹介したいクリエイターを特集という形でご紹介します。今年は岩井俊二監督の特集となります。何故かというと『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観たときに日本人に生まれて誇らしいと思ったからです。岩井監督は岩井美術と呼ばれる独特な美意識をもって現代の若者の姿を描く稀有な監督ですが、今回の作品を観てその力を更に上げたな、と思いました。特集の作品選出は何しろ傑作揃いなので、とても迷いました。まず『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』これは我々が岩井監督を初めて認識した最初の素晴らしい作品です。次の『Love Letter』はこれが長編初挑戦とは信じられないほどの素晴らしい作品でした。そしてちょっと変わった感じの『スワロウテイル』、もっと変わった感じの『ヴァンパイア』、そして『リップヴァンウィンクルの花嫁』。『リリィ・シュシュのすべて』『四月物語』といった作品もやりたかったのですが、それらは是非DVDでご覧ください。」
 
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©2016 TIFF

<岩井俊二監督 コメント>
「東京国際映画祭に特集という形で呼んでいただきありがとうございます。また、この場に呼んでいただき非常に光栄です。5つも上映していただけるとお聞きし、嬉しく思っています。(日本のみならず海外でも人気を博していることについてどのように感じていらっしゃいますか?という質問に関して)自分でもこのようになるとは思ってもみませんでした。『Love Letter』を作るまでお隣の韓国にも行ったことがなく、どんな人がいるのかも想像できませんでした。僕自身は少しも意識をしていませんが、気がつくといろいろな架け橋的な立場に置かれることが多いです。荷が重いのですが、そういう運命のもとに生まれたと思い観念しました。出来るのは映画を作って上映することだけです。」
 
<質疑応答>
Q:中国での人気が爆発的ですが、合作のご予定はありますか?
 
岩井監督:すでにプロデュースという形で携わり、今もいくつか関わっております。中国だけでなく、日本もふくめ映画市場が広がり、盛り上がる方が、アート映画の居場所は作りやすい。そういう意味で可能性があると思います。
 
Q:映画祭で特集を組まれることの意味をご自身でどう思われますか?
 
岩井監督:こういう機会だと、リラックスして映画ファン・映画批評家の方たちと向き合い、一緒に映画を楽しめるので嬉しいです。劇場公開の時には言い知れぬプレッシャーがあり、楽しめないので。バケーションに近い感覚があります。
 
Q:今後、『花とアリス殺人事件』(2015)に続くアニメーションの制作を続けていこうと思っていますか?
 
岩井監督:僕の【岩井流】と呼ばれるアニメーションの作り方があるんです。いまでも(一緒に活動をしている)チームがあります。現在、実はミュージッククリップを作成中で、実写とは全く勝手が違うのですが、(アニメーション制作を)もの凄くやりたい!と思っています。『花とアリス殺人事件』はヨーロッパでも公開されていて、ヨーロッパの人は自分をアニメーション監督だと思っている人もいます(笑)。(ヨーロッパにも人気が広まってほしい、という安藤さんの発言を受けて)このままヨーロッパの人たちにも知っていただきたいですね。
 
Q:(ヨーロッパやアジアでの活躍の話を受け、ロシアの記者から)ロシアでの活動は視野にありますでしょうか?
 
岩井監督:一度モスクワ映画祭に招待していただいて、少ない機会ではありますが、審査員などでロシア映画を拝見させていただいたこともあります。ロシア映画は非常にクオリティも高く、良い意味でゴージャスで大作な印象があります。機会があれば、黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』に習って、ぜひ挑戦したいです。機会をください!
 
Q:「Japan Now」部門はインターナショナルな視点は込められいるのでしょうか?それとも全く関係なく選ばれているのでしょうか?
 
安藤PA:椎名さんには申し訳ないですが、インターナショナルに重きを置かずに良い作品を選んでいます。 ローカルになったとしてもどこかで海外の方に理解してもらえるように「これが Japan Now なのだ」と理解してもらえるよう、選んでおります。自分の趣味も含まれていますので、「良い作品とは何か」と言われると非常に困ってしまいますが、薦められる作品として選んでいます。
 
椎名DG:安藤さんの選出作品に僕は非常に満足しております。今では大ヒットの作品も安藤さんは公開の何か月も前から作品を観て作品を決められています。本当に安藤さんに任せてよかった。安藤さんの先見の明を全面的に信頼しております。
 
「Japan Now」部門、全上映ラインナップはこちら
 


第29回東京国際映画祭
■開催期間:2016年10月25日(火)~11月3日(木・祝)
■会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか 都内の各劇場 および施設・ホールを使用

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