「総天然色映画」の代名詞とも言える三色式テクニカラーを用いた最初の長篇。M・ホプキンスが階級上昇に燃える女性を熱演する。
19世紀初め、ナポレオン戦争真っ只中の英国社会で、ベッキー(ホプキンス)はアミーリア(ディー)と共に女学校を卒業する。ベッキーは玉の輿に乗ろうと、紳士たちに近づき、陸軍大尉ロードン(モウブリー)と結婚することに成功する。だが欲望をむき出しにする性格が災いし、ベッキーは転落と上昇を繰り返していく。
監督 | ルーベン・マムーリアン
アルメニア人の舞台監督を母に持ち、1923年に渡米、ニューヨークで舞台監督となり評判となる。トーキー初期の1929年、パラマウントから依頼されて撮った監督デビュー作『喝采』は、革新的な音の使用や流麗なキャメラワークで高く評価され、同時代に大きな影響を与えた。業界の慣習にとらわれない製作手法は、しばしば会社との軋轢を産んだが、その後もミュージカル映画を中心に1957年の『絹の靴下』まで活躍を続けた。 |
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スタッフ | 監督 : ルーベン・マムーリアン プロデューサー : ケネス・マクゴウアン 小説 : ウィリアム・メイクピース・サッカレー 原作 : ラングドン・ミッチェル 脚本 : フランシス・エドワード・ファラゴー 撮影監督 : レイ・レナハン 美術 : ロバート・エドモンド・ジョーンズ 音楽 : ロイ・ウェブ テクニカラー色彩監督 : ナタリー・カルマス |
キャスト | ミリアム・ホプキンス フランシス・ディー アラン・モウブレー ナイジェル・ブルース セドリック・ハードウィック アリソン・スキップワース |
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