いのうえひでのり率いる「劇団☆新感線」の大ヒット舞台を映画館から届ける最新作。ライブの空間から伝わる緊張感と臨場感、感動と興奮を味わえる「演劇」と「映画」を融合したハイブリッド・エンタテインメントである。

人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた、鶯の十三郎（古田新太）。ある日子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。十三郎も瀕死の傷を負うが、幕府目付の小橋貞右衛門（山本亨）と、居酒屋を営む勘助（粟根まこと）お加代（稲森いずみ）夫婦に命を救われる。数年後、勘助が病で亡くなり、十三郎は板前の源三郎と名を改めてお加代と一緒に店を繁盛させていた。そこに現れたのが火縄の砂吉（橋本じゅん）という盗賊を追っているという御先手組頭の小橋勝之助（大東駿介）。勝之助が恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと思いつくが果たして…。