転がり込んだ大金が、主婦を悪女に変えていくフィルム・ノワール。戦後アメリカの物質主義の描写も含め、近年再評価された作品。
夜の高速道路で、アラン(ケネディ)とジェーン(スコット)夫婦の車に、対向車から6万ドル入りの鞄が投げ込まれた。ジェーンは、アランを説得して金を手元におき、密かに使い始めるが、ダニーと名乗る男(デュリエ)が現れ、金を返せと脅す。アランの妹キャシー(ミラー)は兄の異変を心配し、アランの友人というドン(デフォー)も訪れる…。
監督 | バイロン・ハスキン
特殊効果スタッフ、映画監督。無声映画時代からキャメラマン、映画監督として活動し、トーキー時代には数多くの特殊効果を手がける。1950年にはディズニーの初の全編実写映画『宝島』を監督し、その後、ジョージ・E・パルの製作で『宇宙戦争』(53)『黒い絨毯』(54)『宇宙征服』(55)を発表し、特撮映画の監督として評価を固める。『遅すぎた涙』はハスキンの忘れられていたフィルム・ノワールの秀作。 |
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スタッフ | 監督 : バイロン・ハスキン 脚本 : ロイ・ハギンズ プロデューサー : ハント・ストロムバーグ 撮影監督 : ウィリアム・C・メラー 美術 : ジェームズ・サリヴァン 音楽 : R・デール・バッツ |
キャスト | リザベス・スコット ドン・デフォー ダン・デュリエ アーサー・ケネディ クリスティン・ミラー |
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